2003年7月1日火曜日

八木山動物園(4)お猿さんのムフフ 2003.7.X 初出

猿山は中々よくできたヒエラルキー構造社会だな、と
感心しながらお猿さん達を観察していた僕は
お尻が紅くなって腫れ上がっている猿が
結構いるのに気がつきました。
たぶん発情期を迎えたメス猿達です。

僕が八木山動物園で何度か目にしたところでは
お猿さんに限らず多くの動物達は
基本的に立ちバックの体位で性交を行うようです。
人間はお互いを見つめあって性交する体位を、正常位、と呼んでいますが、
基本的に立ちバックという動物界のトレンドの中では、人間の、正常位、と
いう性交方法は、かなり異常な行為なのではないかと思いました。

人間が、正常位、の体位で交わるようになったのは
きっと、二足歩行を始めた事と関係があるのだと思います。
ものの本によると、二足歩行を始めた人類の女性は
次第にセックスアピールをお尻から胸に移していったとの事。
つまりDカップだ、Fカップだと言って大騒ぎしたり
下着メーカーが競って胸を大きく見せるブラの開発に
いそしむ、という現在の風潮の起源は
人類が二足歩行を始めた瞬間にある、と言えます。

発情してお尻を紅く腫れ上がらせているメス猿達を
見ながら、いかに人類は合理的に進化してきたものか
と僕は感心してしまいました。
二足歩行を始めてセックスアピールが
お尻から胸に移ったので向かい合って性交する
ようになった。実に合理的です。
やはりダーウィンの進化論は正しいのだろうか。
つまり人類は地球でサバイバルするために
現在の形に進化しただけで、そこに造物主の
介在する余地などなかったのか、と。


八木山動物園(5)へ続く
http://digifactory-neo.blogspot.jp/2012/09/520037_7.html