労働組合には、どうも共産党系と社民党系のものが
あるようです。
そのイデオロギーの根底にあるのは
やはり共産主義思想なのでしょう。
でも1991年に共産党政権の本家本元ソビエト連邦が
崩壊してしまったので、現在世界は資本主義万歳な
思想状況にあるわけです。
イデオロギー対立といった視点からみれば
共産党宣言のマルクスとエンゲルスの理論の下
労働者よ、団結せよ!
労働者よ、今こそ立ち上がるのだ!
我々は生産手段をブルジョワから奪還し
プロレタリアート独裁の……と、赤い旗を振ったり
ゲバルト棒を振り回したり
シュプレヒコールを上げたりしながら
30代以上は信用するな!
などと時に絶叫し、若さを発散させながら
男らしさ、或いは、ますらおぶり、を競い合い
オルグするふりをしながら女を口説く……
という形での労働組合のあり方は、もう存在意義を
なくしているのかもしれません。
日本の政治が、11/2(一と二分の一)政党制とか
55年体制と呼ばれていた頃は
社会党(現社民党)が、自民党へのカウンター勢力としての一角を
占めていたようです。
でも2003年現在、こう言っては何ですが
国会では共産党も社民党も、もうほとんど
現実的な力を持っていないように思えてしまいます。
誤解されると困りますが、僕は自民党支持者でも
共産党支持者でも、社民党支持者でも
ありません。
あくまで不偏不党の立場から現在の政治状況を
見ているわけです。
もしかしたら僕のような人間を無党派層と
呼ぶのかもしれません。
たぶんほとんどの、無党派層、と呼ばれる人達も
政治に関心がないわけではないような気がします。
あ、そういえば僕は、卵党総裁でした。フフフ……。
一応、共産党支持者や社民党支持者の方が
気を悪くされないように記しておきますと
経営者側は労働者側に配慮しなければならないのだ、という思想を
社会に定着させた、という点では
僕は戦後のある時期までの組合活動の成果はあったと思っています。
でも現在の政治経済状況では
どうなのだろう、と思ってしまうわけです。
次回その辺を具体例を挙げながら
考えてみたいと思います。
-転換期を迎えた労働組合(4)へ続く-
https://digifactory-neo.blogspot.com/2003/09/420039.html