・ゲセルシャフトとゲマインシャフトで
近代社会を解釈してみる
ゲセルシャフト、法律や契約によるクールな世界
ゲマインシャフト、地縁・血縁などによる暖かい共同体、と捉えて
近代社会や現代を解釈してみると
意外とすっきりとものが見えてきます。
まず、社会が近代化していく、という事は
どういうことか。
近代化していく、という事は
地縁・血縁などの暖かい共同体(ゲマインシャフト)を解体し
法律や契約によるクールな社会(ゲセルシャフト)へ
移行していく、ということなのだと思います。
それが近代社会や資本主義経済の前提になっている
ように思われます。
どうしてそれが近代社会の前提になっているのか、と
考えてみると、出身地差別や門地差別を防ぐため、と
捉えることができます。
また、地縁・血縁や身分による選別を廃して
効率的に人材を適材適所に配するため、とも。
中世においては士農工商など身分制ががっちりと
固まっていたわけで、地縁・血縁の強固な
ゲマインシャフトは機能していても
ゲセルシャフトは発達しておらず
非常に非効率で差別的な社会であったはずです。
年配の方は、お上(オカミ)という政府や行政機関の
公権力を馬鹿にした言い方をする事がありますが
それはゲマインシャフト(共同社会)で自立した
ルールを持ってやっているのに
ゲセルシャフト(利益社会)の余計なルールを押し付けてくる公権力め、と解釈する事ができます。
-秘密結社の合言葉、Ⅲ、へ続く-
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